液晶プロジェクター, ハイビジョンHDDレコーダ, 5.1chサラウンドシステム... と、DVDやハイビジョン放送を楽しむための設備を揃えては来たが、DVDで映画を楽しむのは、圧倒的に深夜が多く、大きな音を出せないという住宅事情。特に映画は音量のダイナミックレンジが広く、台詞が聞こえる音量にしておくと、爆発音などの効果音がとてつもない大音量で響いて慌ててしまう。
そこで、深夜でも大音量で映画が楽しめるようにサラウンドヘッドホン MDR-DS1000を購入した。サラウンドヘッドホンと言えばワイヤレスが主流なのだが、割高なのと(2人で使うとなると更に)、好みのヘッドホンが使えないなどの欠点がある。MDR-DS1000にはヘッドホン端子が2つ装備されているので、手持ちのヘッドホンを追加するだけで良い。
構成は、ヘッドホン(MDR-XD050)とプロセッサ部(DP-1000)、ACアダプタは音響機器だからだろうか、最近としては珍しいトランスタイプ。早速、派手なアクション系のDVDで試してみた。構造上、前後の移動感はそれほど強くないが、体の周りを音がグルグルと回る効果はしっかり出ていて、サラウンド感としては満足。
付属のヘッドホンは、まぁ平均点レベル。若干おとなしい感じがする。手持ちのMDR-CD900に交換してみたところ、音が激変した。周波数レンジが圧倒的に広くなる。音圧レベルが高い事も影響しているのだろうが、ガラスが割れて飛び散るような音が、耳が痛いくらいの迫力で聞こえるようになった。派手過ぎて、音楽を聴くような長時間の視聴には向かないかも知れないが、映画を観るのにはこのくらいの派手さでちょうどいい気がする。
これで、深夜に映画を心置きなく大音量で楽しむ事が出来るようになった。
このMDR-DS1000、小型で手ごろなので、深夜のホームシアターだけでなく、パソコンの画面で小ぢんまりDVDを楽しむような使い方にも適しているように思う。
1987年の発売当初から使い続けているSonyのヘッドホンMDR-CD900。既にオリジナルモデルの生産は終了しているのだが、元の設計が良いため、現在でもスタジオ用のMDR-CD900STやMDR-7506として、ほぼ同じデザインで生産され続けている。
900STとの外観上の違いは、折りたたみが出来る事や、ハウジングがツヤあり仕上げ、コードがカールコードで2wayプラグ、ヘッドバンド上の文字が"DIGITAL MONITOR"となっている点などである。
さてこのヘッドホン、さすがに20年近く経つとくたびれてくる。10年程前に一度交換してあったイヤーパッドは、またボロボロになっているし。今度はヘッドバンドの部分も劣化してベタベタになってしまった。
オリジナルの補修部品の入手は困難なので、現行商品の部品を流用する。900STとは、ハウジング内部の構造から、ドライバ, イヤーパッドまで違っているため、7506の部品を使用した。ヘッドバンドの表記が"STUDIO MONITOR"に変わってしまうが、致し方あるまい。
購入した部品は写真の通り。イヤーパッドとウレタンリングは2個ずつ必要。ヘッドクッションASSYには、あらかじめ渡りケーブルが通されている。ハウジングを分解しドライバの半田付けを外しケーブルを抜く。ヘッドバンドの部分も分解し、内部のバネは引き抜いて再利用する。ヘッドクッションを留めている部分の組み立てに多少コツが必要だったが、半田付けが出来ればそれほど難しくないだろう。
右の写真が、補修が済んだMDR-CD900。見違えるようにキレイになった。掛かった費用は3000円程度。安いヘッドホンなら買えてしまうが、その価格帯のヘッドホンとは全く次元の違う音を、20年近く経った今でも聴かせてくれる。
いい物を、直しながら長く使う。それがうれしい。
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